今年もあっという間に5か月が過ぎました。

2022年1月~本日までに当院で見つかった大腸がんは24例でした。

胃がん、食道がんと比べ大腸がんが最も多いのは例年通りですが、例年と違うのは早期癌11例に対し進行癌13例と今年は初めて進行癌の割合が早期癌を超えている事です。

九州大学病院消化器外科の先生ともお話していたのですが、昨年くらいから進行癌の症例が増えているとの事でした。以前から指摘はされていましたが、やはりコロナ禍の影響で内視鏡検査を受けられる方が減っている事と関係していると思われます。

早期癌か進行癌かは、癌が消化管壁の表層の粘膜、粘膜下層までにとどまっているか、筋層まで浸潤しているかで決まります。

一番表層の粘膜内に限局していれば胃カメラ、大腸カメラを使用した内視鏡治療で根治が可能ですが、粘膜下層の深い所まで浸潤すると転移のriskが高くなるため外科手術の適応となります。

可能であれば体への侵襲の小さい内視鏡治療で根治したいものです。

気になってはいるが、内視鏡検査をしていないなぁという方はなるべく早めの検査をお勧め致します!

今月から内視鏡洗浄機もOLYMPUSの最新機種を新たに2台導入しさらに高水準の洗浄が可能になっています。

ロボットみたいでかわいいです。どうぞ安心して検査に御来院下さい。

来月も宜しくお願い致します。    院長 松坂紀幸

 

 

 

 

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