新クリニックが完成し内視鏡検査数も順調に伸びてきています。現在月に数例は早期がんが見つかるため、ESD治療についてかねてから当院外来で安心して施行できないかを検討していました。
ESD治療とは、粘膜内に留まる早期がんに対して、内視鏡先端から電気メスを出して病変周囲を切開し、病変を筋層直上から剥離し一括で切除する方法です。これまではスネアと言う金属のワイヤーを病変にかけて切除する方法が一般的でしたが、ESD治療が保険適応となりこれまでよりもっと大きな病変が確実に一括切除できる様になりました。
だだESD治療は手技的に難しく術後1週間程度の入院が必要なため当院の様な外来クリニックでの施行は、私の知る限り福岡市内では聞いたことがありませんでした。
今回5/11に1例目となる早期胃がんに対するESD治療を当院内視鏡室で行いました。
スタッフやMVC、OLYMPUSの方々にもサポート頂き、腫瘍径4㎝程度の早期胃がんでしたが合併症もなく無事に終了しました!終了後はストレッチャーに休んで頂いたまま介護タクシーで千早病院に移動し入院して頂きました。
まだまだ改善が必要な事が沢山ありますが、少しずつ自分たちのスタイルがかたちになってきています。
今後も患者様のニーズや状態に合わせていろいろな治療の選択肢をご提示できる施設でありたいと思っています。