我々のクリニックは内視鏡検査や治療を積極的に行っていますので、合併症などのリスクと常に隣り合わせです。リスクゼロにはできませんが、事故なく1日1日を終える事ができる様にスタッフ全員細心の注意を払って診療を行っています。
4年前に内視鏡室もなく、内視鏡専門のスタッフもいない状況からスタートし奮闘して来ましたが
現在は副院長をはじめとし、内視鏡技師免許をもつスタッフ3名、レントゲン技師免許をもつスタッフ1名を含めた総勢17人となり今年ようやく開業当初からの私の目標であった年間内視鏡件数5000例を達成する事が出来ました。
消化管のがん(胃がん、大腸がん、食道がん等)の発見数も今年は88例と昨年と比べ20例以上増加しています。
内視鏡手術件数は724例で内10例がESD(粘膜下層剥離術)治療でした。それに加え他院への出向治療も行いました。
消化管のがんの中では全国の傾向と同様、大腸がんの数が56例(うち早期がん40例(71.4%))と圧倒的に多く、次いで胃がんの21例(うち早期がん18例(85.7%))、食道がんは4例(うち早期がん3例(75%))という結果でした。
早期がんのうちの粘膜内がんは当院で治療が完了し、食道がんに対するESD治療は原三信病院で出向治療を行いました。
大変な1年ではありましたが、今年も何とか私達なりの社会貢献ができたのではないかと思っています。
来年4月からは新たに九大消化器研究室の後輩で以前千早病院で一緒に働いていた事もある優秀な消化器内科医が常勤として勤務する事が決まっています。
更なる高い目標に向かって精進して参りますので2020もどうぞ宜しくお願い申し上げます。