2021年5月も緊急事態宣言の影響が大きく検査数は減少しています。
胃カメラ 288例、大腸カメラ 214、総検査数 502例でした。内視鏡治療はがんばってESD/EMR/ポリペクトミー合わせて79例となっています。
コロナ禍になって多くの医療物資が入手困難になった事は皆さんご承知かと思います。マスクに始まり手袋、ビニールエプロン、大腸内視鏡検査時に履いて頂く紙パンツ等これまで当たり前と思っていたものが急に入手困難になっていきました。その多くが中国製であった事にも初めて気付き驚いたのを覚えています。そのほとんどは現在は問題なく手に入る様になりましたが、
最近は内視鏡検査、治療時に使用する鎮静剤が入手困難になっています。これは人工呼吸管理が必要となる重症のコロナ患者が増加したためです。人工呼吸器につなぐには気管挿管といって気管にチューブを入れて留置しなければならず、その際にかなりの苦痛を伴うため鎮静剤で眠る必要があるからです。
内視鏡検査時に鎮静剤として使用していた薬剤も重症コロナ患者さんを治療しているICUなどに優先的に回す必要があり通常診療では入手が難しくなっているのが現状です。
大変な事態ですが、使用する薬剤や物資は全てできる限り無駄をなくし大事に使用する事の重要性を改めてスタッフ全員で意識するいい機会になったと思っています。
今月もみんなの力を結集してがんばります!
院長 松坂 紀幸